朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想 その3

カムカムエブリバディの感想も第3弾になった。

ひなた編は安子・るい編と趣が異なる。「サニーサイドアップ」がほとんど流れなくなった。ひなたが夢中になり、職場にもなった時代劇・映画村の話が中心になった。ジョーはかれこれ20年近くトランペットを触っていない。

時代劇のモモケンは安子編から出てきていたし、ひなた編ではキチエモンやサンタもでてきているのでストーリーに繋がりはあるものの、なにか物足りない。安子編とるい編には一つの世界として時代が繋がっている感触があったけど、るい編ではそれを感じない。戦争もなくなり豊かな時代になったから登場人物たちにとってはいいことなのだけど、視聴者としてはなんだかモヤモヤする。でも実際、時代の変化としてそうだったのかもしれない。

五十嵐という男も好きになれない。登場して以来、ひなたに対する言葉遣いが荒く、見ていて良い心地がしない。ジョーさんがトランペットを吹けなくなってるいへのあたりが強くなった時の違和感は今でも残っていて、そういう言葉使いが喉に引っかかったままだ。ああいう言葉遣いって普通なのかな。

そして五十嵐(=文ちゃん)とるいは別れてしまった。今週、るいと別れる宣言をした文ちゃんとジョーさんが言葉を交わすシーンがあって、自分はそれでまた二人がくっつくのかと思ったけど、どうやら本当に別れたようだ。妻はもう二人がくっつくことはないと思っていたそうで、この辺りに希望を持ってしまうあたりが自分ぽいなと思った。

さっきも書いたけど文ちゃんは最初のイメージがよくなかったし、時代劇ではパッとしないし、るいとの交流があまり描かれずいつの間にかいい感じになっていたのもあったから、この人物に好意は持てなかったけど、7年間も頑張ってきた時代劇でうまくいかず、彼女の元をさるというのはなかなか辛いシーンだった。『スカーレット』のハチさんもそうだったけど、こういう辛さを朝ドラで見せられるとは思ってなかった。

来週からは怒涛の伏線回収っぽい。勇ちゃんを見たいような見たくないような。

その2

その1