読書メモ:『メタバースとは何か』

 

ニュースでチラホラ見るメタバースという言葉、実際のところなんだと思って読んでみた。

読み終わったけど、結局まだわからないなーというのが正直な感想です。全く新しい世界としてのVRとか現実を再現したVRとか、拡張現実(=AR)とかいろんな方向性があるみたい。メタバースは広義にはそれらをまとめた総称のようだ。
メタバースの一つの方向性として、SNSのフィルターバブルをさらに加速させて周囲は全てAIな、一人一人にとって心地よい世界を作るというものがあるらしい。それってどうなんだ!?と思ったけど、どうなんだろう。たしかに価値観の合わない人たちといたずらに触れ合う必要はないけど、①そういう人たちがこの世界にいるってことを横目で感じながら生きるのと、②そんな世界が全くないと思わせるフィルターに囲まれた世界で生きるのは、大きな違いがあると思う。①の世界にいつつ、ほどほどにメタバースを楽しむというのが、落とし所としていいじゃないかな。

著者はSNSとかインターネットに造詣が深く、メタバースにすごく将来性を感じている。たしかに体が動かすのが不自由な人へのサービスであったり、物理的な制約で障害のあるシーンではすごく役に立つと思う。ただ、個人的な嗜好としてメタバースを選ぶことは、少なくとも今の自分の実感としてはないなーと思った。そもそもFacebookをはじめSNSもしてないし、必要性を感じない。本書で紹介されてるコンテンツだとゼルダしかしたことがなかった。

とはいえ将来のことなんてよくわからないし、一つの潮流としてこんなものがあるんだなーというのが少しわかったので良かったと思う。