近くて遠い大阪:読書メモ『「それから」の大阪』

 

スズキナオ氏の『「それから」の大阪』を読んだ。コロナ禍の大阪と、大阪に住む人の様子を綴った本。
冒頭に「"平熱の大阪"を知ってもらいたい」と書いてある通り、氏の文章自体に平熱感を感じるものだった。『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』の時はもう少しゆるっとした印象があったから、今回はちょっと雰囲気変えてきてるなーと思った次第(本のテーマにあっているといえばあっているんだけど)。とはいえ取材対象のチョイスは氏らしさを感じさせるものだった。さきしまコスモタワーで働く方にもインタビューしていて、自分の働く場所に愛着を持っている姿が印象的だったな。

自分は大阪にほとんど行かない。京都に住んでるし、神戸には昔住んでいたから愛着がある。そして二つの街に満足してしまうと大阪に行く機会は多くない。これは京阪神に住む人あるあるだろう。本書に載っているのは花博記念公園くらいしか知らなかった。フォトカプセルの運用に感心する。大衆食堂スタンドそのだには行きたいと思った。やはり氏は酒場インタビューが向いているんじゃないかと思う。

でも最近、大阪にも行ってみたいと思っている。まずは大衆食堂スタンドそのだと、id:xkxaxkx さんが紹介してた店を巡るか。近くの街なんだし。

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